♫印象派

印象派または印象主義は、19世紀後半のフランスに発した絵画を中心とした芸術運動で、当時のパリで活動していた画家たちのグループが起源です。フランスの保守的な美術界からの激しい批判にさらされながらも、独立した展覧会を連続して開催することで、1870年代~1880年代には突出した存在になりました。

 

画家:クロード・モネ  タイトル:モネの庭のアヤメ

製作年:1900   収蔵:オルセー美術館

画家:フィンセント・ファン・ゴッホ  タイトル:夜のカフェテラス

製作年:1888    収蔵:クレラー・ミュラー美術館



♪印象派の絵画

印象派の絵画の特徴としては、光と影を繊細な筆使いで色彩豊かに描く画法です。小さく薄い場合であっても目に見える筆のストローク、戸外制作、空間と時間による光りの質の変化の正確な描写、描く対象の日常性、人間の知覚や体験に欠かせない要素としての動きの包摂、斬新な描画アングル、などがあげられます。

印象派の出現に大きな刺激となったのが、フランスでも知られるようになった日本の浮世絵でした。それまでの西洋絵画に見られない、装飾的、平面的な構成に豊かな色彩などが画家の目を引いたのでした。

 

■代表画家:マネ、ドガ、モネ、ルノワール、ピサロ、モリゾ、スーラ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ等

 印象派の中から出てきたセザンヌやゴーガン、ゴッホは、後期印象派と言われる。

画家:カミーユ・ピサロ タイトル:リンゴと水差しのある静物

製作年:1872 収蔵:メトロポリタン美術館

画家:ポール・セザンヌ タイトル:ノルマンディの農地

製作年:1885 - 1886 収蔵:アルベルティーナ美術館


掲載してある写真は、全てこちらからお借りしています。


♪印象派音楽

美術界における「印象派」の誕生は、音楽の世界にも影響を及ぼしました。古典派やロマン派のような壮大無比な音楽ではなく、情緒や感覚を素直に表現する印象派音楽が誕生。印象派絵画と同じくフランス生まれたのが、ドビュッシー(1862~1918 『牧神の午後への前奏曲』『ペリアスとメリザンド』『子供の領分』)やラヴェル(1875~1937 『ダフニスとクローエ』『マーメールロワ』『ボレロ』)など。ドビュッシーは絵画においては印象派、文学においては詩人マラルメなど象徴主義の影響を受けています。

ラヴェル: バレエ 《ダフニスとクロエ》 組曲 第2番 

ドビュッシー:「牧神の午後」への前奏曲


 

ドビュッシー(Claude Achille Debussy)

 

1862年、パリ近郊に生まれました。幼い頃から音楽の才能を発揮し、10歳にしてパリ国立音楽院に入学。古典的な和声法の制限を超え,より自由な音の響きを重視した印象派と呼ばれる作風を確立。その他 作曲家解説

印象派絵画のようね豊かな色彩や空気感・形に縛られないようなある種の自由さのようなものを、ドビュッシーの音楽は持っているように思います。それはピアノ作品だけでなく、オーケストラ作品を聴くことによってさらに感じることができるでしょう。代表的なものに、「牧神の午後への前奏曲」や交響詩「海」があります。